皆さま、こんにちは😄

当院ではこどもの日にむけて鯉のぼりや兜の塗り絵をはじめました。

いろいろな色の鯉のぼりや兜でクリニックが華やかになってきました！！ありがとうございます！！

 

だんだん暖かくなってきて冷たい飲み物やアイスなど食べたくなる季節になってきました🍧

むし歯ではないのに、冷たいものを口にしたとき、また歯ブラシのとき「キーン」としみたことはありませんか？

その症状がある方は知覚過敏の可能性があります😣

冷たいものだけではなく、温かいもの、時にはすっぱいものがしみることもあります。

今回はそんな知覚過敏についてお話していきたいと思います。

 

知覚過敏とは・・・

正式には【象牙質知覚過敏症】と言います。

歯の構造としては、表面にエナメル質、その内部に象牙質、そして歯髄（歯の神経）があります。

歯を表面を覆っているエナメル質は硬いため、通常の場合であれば日常的な刺激で痛みを感じることはあまりありません。

しかし、象牙質知覚過敏症では何らかの原因によって歯の内側にある象牙質がむき出しになり、そこへ刺激が加わると内部の神経に刺激が伝達されて痛みが起こります。

 

知覚過敏の症状・・・

知覚過敏は一時的にしみるのが特徴です。

・冷たいものがしみる

・温かいものがしみる

・歯ブラシの時しみる

・すっぱいものがしみる

このような症状がある場合は知覚過敏の可能性があります。

 

知覚過敏の原因は・・・

①歯肉退縮（歯茎が下がる）

②くさび状欠損

③酸が含まれる食品の摂取の仕方

 

①歯肉退縮（歯茎が下がる）

歯茎にもともと覆われていた歯の根っこ（歯根部）には歯の表面（歯冠部）とは違ってエナメル質がなく象牙質がむき出しになっている状態です。

歯茎が下がると歯の根っこが露出し、象牙質がむき出しになり知覚過敏の症状がでることがあります。

歯肉退縮と言ってもいくつかの原因があります

　１：歯周病による歯肉退縮

　２：加齢による歯肉退縮

　３：強いブラッシング強い圧

　４：不十分な口腔ケア　

　５：歯ぎしり　くいしばり

　６：歯並びや咬み合わせが悪い

　７：矯正治療の影響　

　８：詰め物や被せものが合っていない　

　９：妊娠中のホルモンバランス

１０：喫煙の影響

 

②くさび状欠損

歯と歯茎の境目（歯頚部）の歯質がくさび状にえぐれているような状態のことをいいます。

くさび状欠損は強い力が歯頚部(歯とはぐきの境目）に加わることによりおこりやすくなります。

１：強いブラッシング

硬い歯ブラシや研磨剤が配合された歯磨き粉を使用し、強い力で大きく動かしてゴシゴシ磨き続けていると、徐々に歯の根元部分のセメント質は傷ついて削れてしまいます。

２：歯ぎしり・くいしばり

寝ている間や集中しているときに無意識に歯ぎしり・くいしばりをしている場合、歯に強い力が加わり続け歯と歯茎の境目がえぐれてしまいます。

（一般的に食事などで噛んでいるときは自分の体重ほどの力ですが、無意識の時ではかかる力は人によってはなんと1トン以上になる方もいるといわれています。）

３：咬み合わせや歯並びが悪い

③酸が含まれる食品の摂取の仕方

炭酸飲料やすっぱい飲み物や食べ物を頻繁かつ長時間摂取するような習慣があると、歯は溶けて内部の象牙質が露出し、知覚過敏の症状が起きやすくなってしまいます。

 

治療方法

知覚過敏の治療方法には以下のような方法があります。

・コンポジットレジンを詰める

コンポジットレジンとは歯科用のプラスチック（白い樹脂）のことです。

えぐれてしまっている部分にコンポジットレジンを詰めることで知覚過敏を改善できます。

・マウスピースを使用して歯を守る

透明のマウスピースを装着し、歯を守る方法です。

当院で型取りをして、患者様にあったマウスピースを作成します。

・知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏用の歯磨き粉もおすすめです。

おすすめの歯磨き粉を衛生士よりご提案させていただきます。

継続して使うことにより徐々に歯がしみる症状が落ち着くことが期待できます。

 

知覚過敏を予防するために・・・

・歯磨きするときは優しく小刻みに磨く

歯と歯茎の境目は汚れが残りやすいので注意して磨いていただきたいですが、力を入れて大きく動かさず、優しく１本ずつ磨くように小刻みに動かしてみて下さい。

・歯ぎしり・くいしばりに気を付ける（マウスピースを使用する）

夜寝ているとき歯ぎしりをしている場合は無意識の状態ですのでマウスピースの使用をおすすめします。

また日中くいしばりをする癖がある方は、くいしばりをしていないか意識してみてください。

集中しているときにくいしばりしているかたもいらっしゃいます。日中でもマウスピースの使用をおすすめします。

・酸性の飲食物の摂取方法を気を付ける

嗜好品なのでやめるのは難しいと思いますので、摂取する時間を決めたり、量を控えたりしてみてください。

 

知覚過敏はむし歯ではありませんが、毎回食事や歯磨きの時に痛みを感じるのはつらいと思います。

何か心当たりがあり、自分が知覚過敏かもしれない？など何かお困りな方はぜひお気軽にご相談ください✨