・うがい・正しくできていますか?
- 2024年5月31日
- ホームケア
幼稚園や保育園の頃から、「手洗い」と常にセットになって習慣になっている「うがい」
大人になってからは、家に帰ってのうがい、さぼりがちになってしまっていたり・・・
コロナが流行してから、再開された。という方もいらっしゃるかと思います。
そんな身近なうがいですが、上手にできていますか?
今回は、そんな「うがい」にまつわるお話しをしていこうかと思います。
うがいの役割
うがいをする事によって喉の乾燥を予防する事ができます。
また、のどには「線毛」と呼ばれる異物が侵入すると「線毛運動」によって粘液を流しウイルスや細菌を痰と一緒に
体外に排出してくれる器官があります。
うがいによって起こる水流が、喉の粘膜に隙間なく生えている「線毛」の動きを活性化するとも言われています。
その事から、うがい自体に強力な感染予防効果がある訳ではありませんが、感染症予防には良い習慣であると
言えるかと思います。
しかし、実は上手なうがいと、そうでないうがいがあるのをご存じですか?
ブクブクうがいとガラガラうがい
「うがいした?」とか、「うがいして」と言われた時、どちらのうがいをされますか?
当院でも、治療の始まる前、外から来院された状態の患者様に、まず「うがい」を行って頂いております。
ブクブクうがいをされる方、ガラガラうがいをされる方、半々くらいかと思います。
ブクブクうがいと、ガラガラうがいでは、口に含んだお水の流れが違いますので、効果が異なります。
ブクブクうがい
口の中を洗い流すうがいです。
ガラガラうがい
喉の奥の汚れを洗い流し、喉に潤いを与えます。
うがいの方法
ブクブクうがいとガラガラうがいに、それぞれ違う役割があるので、実は正しい順番があります。
まずは、ブクブクうがいでお口の中の菌や汚れを洗い流し、その後ガラガラうがいで喉の奥を洗い流すのが
上手なうがいの方法と言えます。
家に帰った時だけでなく、朝起きた時もまずはブクブクうがいをして、お口の中を洗い流してあげてください。
ブクブクうがいの上手なやり方
お口のなか半分位のお水を含みます。
正面を向いたまま強めにブクブク。
お水がお口の中の色んな所を行き来するように、前後・上下・左右、いろんな方向に移動させながら、
食べかすをブクブクして取るイマージで強めにブクブクしてみて下さい。
ガラガラうがいの上手なやり方
お口にお水を含みます。
上を向いてガラガラ。
この時「あー」や「おー」と声を出したり、あっかんべーをするように舌を少し前に出してあげると
喉の奥の方までしっかりお水が届いたうがいが出来ます。
1度に10~15秒を2~3回繰り返しましょう。
うがい薬は必要?
うがいをする時に必ずしもうがい薬を使わないといけない訳ではありません。
普段は水道水で構いません。
また、殺菌効果の強いうがい薬は、喉に既に炎症が起きている場合には強すぎる事もあるようです。
希釈するうがい薬を濃いめで使用してしまうと、うがい薬で歯に着色をしてしまう事もあります。
うがい薬を使われる場合は、製品に添付されている使用説明をしっかり読んでお使いください。
個人的には、うがい薬を使うとうがいの時に泡立ってしまって、特にガラガラうがいがは、しにくいなぁ。
と思うことがあります。
薬用効果が必要な時、そうでない時。必要に応じて、ただの水道水とうがい薬を上手に使い分けをして頂ければと
思います。
また、感染予防の観点から、粘膜にウィルスが付着してしまうと、20分程で、体の細胞の中に侵入してしまう事が
分かっているそうです。
風邪等、感染されている可能性のある方と接触したのが明確に分かっている時や、ご帰宅後は、出来るだけ早めに
うがいをするのが習慣になると、健康維持にも役立つかと思います。
ブクブクしてからガラガラうがい、頑張ってやってみてくださいね。