オーラルフレイルって何?
- 2026年4月30日
- お口と歯の情報
突然ですが、皆さんは「オーラルフレイル」って聞いた事ありますか?
恥ずかしながら、私はつい最近、別の事を調べている時に見つけ、知りました。
今回はそんな「オーラルフレイル」と、
それを知って頂く前に、「フレイルとは?」からお話ししていこうかと思います。
「フレイル」とは、加齢に伴う心身の活力・機能が低下していく健常な状態から要介護へと移行する中間の状態の事。
更には、身体的問題だけでなく、認知機能障害などの精神・心理問題や、一人暮らしによる孤立や経済的困窮などの
社会的問題も含んでいる。と2014年に日本老人医学会によって提唱された概念だそうです。
では、「オーラルフレイル」とはどういう事なのでしょうか。
「オーラル」は口、口腔を意味します。
お口である「オーラル」と「フレイル」が合わさった言葉になります。
つまり、お口の機能の健常な状態『健口』とお口の『機能低下』との間にある状態であり、
衰えによる様々な状態を示す概念となります。
お口の機能が低下していってしまうと全身の機能低下にも結び付いてしまう事がありますので、ご自身で何かしらの
「気づき」があるようであれば、対策が必要かも知れません。
また、オーラルフレイルであると、将来のフレイルや要介護認定。更には死亡のリスクが高いことが分かっているそうです。
オーラルフレイルの段階
オーラルフレイルは4つのレベルで段階分けをされているようです。
レベル1・・お口の中の健康に関与し、活用する能力の低下
レベル2・・お口の些細なトラブル
レベル3・・・お口の機能低下
レベル4・・・食べる機能自体の障害
オーラルフレイルであるかどうかは、チェックリストを使って頂く事で、ご自身で簡単にチェックする事が出来ます。

チェック結果
①合計0点~2点 オーラルフレイルの危険性は低いです。
②合計3点 オーラルフレイルの危険性があります。
③合計4点以上 オーラルフレイルの危険性が高いです。
また、「ご自身の歯の本数が19本以下の方」
(差し歯・銀歯を被せた歯はご自身の歯とカウントします。インプラントはご自身の歯とはカウントしません。)
もリスク要素の一つとして、オーラルフレイルのチェック項目に入っている物もあります。
チェックリストの項目は、決して大きな症状ではなく、日常生活の中での些細な変化に過ぎなかったと思います。
少しでも気になる事があったり、不安な事があれば、受診時にご相談ください。
オーラルフレイルであるかどうかを知る意味
では、なぜオーラルフレイルの程度を知っておく必要があるのかという例を挙げていこうかと思います。
① 滑舌が悪くなってきてしまった。
② 食べにくい物が増えたり、食べこぼしをしてしまう事が増えてきてしまった。
このような場合、知らず知らずのうちに、人との会話を避けてしまったり、人と食事を共にする事が減ってしまう、
など、人との関り自体が減少してしまう事が考えられます。
このような事から、オーラルフレイルが引き金となって、フレイルそのものを進行させてしまうという関連性が
重要視されてきています。
少しでも早くオーラルフレイルに気づき、口腔機能低下の緩和や回復を目指す事が健康維持の効果にも重要である
ことが分かっています。
対策として出来る事
トレーニングとして出来る事は、過去の投稿で書かせて頂いたことがある
☆舌のトレーニング
☆吹き戻しの使い方
☆お口の周りの筋肉
を参考にして頂くと良いかと思います。
また、定期的に歯科医院を受診し、歯周病の状態の検査をしたり、歯石や歯垢のクリーニングを行った後の
むし歯のチェックで、早期発見・早期治療をしていく事を継続して頂くというのも、とても有意義であるかと思います。
日々の少しずつの変化はなかなか気づき難い事もあるかと思います。
微力ではありますが、よかったら第3者(歯科従事者)の目も、皆さんの健康維持のお役に立てる範囲で活用
して頂ければと思います。