口腔機能発達不全症
- 2026年5月21日
- お口と歯の情報
皆さま、こんにちわ ☺
暖かな春風とともに、新年度がスタートしました。
お子様方の、ご入園・ご入学・ご進級おめでとうございます🌸
新生活の準備で目が回る忙しさの中で頑張る親御様、日々本当にお疲れ様です‼
さて、新学期が始まり、学校歯科検診の時期も近づいてまいりました🦷
学校歯科医の先生に、虫歯や歯肉炎、歯並び・嚙み合わせ、顎関節、粘膜を診ていただきますが
近年、『口腔機能発達不全』という項目がついて追加されている学校もあるそうです。
口腔機能発達不全とは…❓
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口腔機能発達不全症とは、
18歳未満の子どもで、生まれつきの障害がないのにも関わらず、
『噛む・飲み込む・話す・呼吸する』といった口の機能が年齢相応に発達していない歯科の病名です。
最近の調査では、10代の半分近くが口腔機能発達不全の疑いのある症状を経験しているという結果が出ているそうです。
背景には、軟らかくてあまり嚙まなくても飲み込める食べ物が好まれ、噛む力が発達しない、という事も言われています。
果たして、原因はそれだけでしょうか?
お口の機能は乳児からはじまり、体の成長に伴って発達していきます。
それでは、口腔機能発達不全のチェックポイントをご紹介します☺
発達不全のチェックポイント
🍼乳児期(出生~12ヶ月頃)🍼
*授乳時に乳首が痛んだり出血したりする
*離乳食開始後、唇と顎を閉じて食べ物を食べ、舌や歯茎でつぶして呑み込めない
*頻繁にむせる
🐤幼児期初期(12~18ヶ月頃)~幼児期後期(3歳~6歳)🐤
《1》噛む機能の発達不全
*前歯でのかじり取り、すりつぶしができない
*肉類や硬い物が噛み潰せず、いつまでも口の中に残っているor吐き出す
*噛まないで丸飲み
*食べるのに時間がかかる
《2》口を閉じる・飲み込む機能の発達不全
*噛み潰した食べ物の塊を上手く飲み込めない(丸飲み・乳児の飲み込み)
*頻繁にむせる(食べ物の形や大きさ、食事の姿勢、介助の方法などを修正しても改善しない)
*食べているときに舌が出る
*口を開けたまま食べている
*普段から口が開いている、口呼吸
*食べこぼす(唇がうまく閉じていない)
《3》手と口の協調運動の発達不全
*手づかみ食べをしない、できない
*食具を使えない、使わない
《4》話す機能、その他口腔機能の発達不全
*発音時に言葉の置換、省略、ゆがみが見られる
置換:「すいか」→「すいた」/「さかな」→「たかな」
省略:「てれび」→「てえび」/「ごはん」→「ごあん」
ゆがみ:日本語の音として表せないゆがみ音、発音の異常によって生じるゆがみ音
*さ行、た行、ら行が正しく発音できない
*話すときに舌が前に出る
*哺乳を求める
*食べているときに舌が出る
*口をぽかんと開けている
*鼻呼吸をしない
✏学童期(6~12歳頃)✏
*お茶や水で流し込んで食べる
*口を開けたまま食べる
*口呼吸が多い
*食べこぼす(唇がしっかり閉じない)
*食べづらそう
*よだれをたらす
*噛まない
*肉類など飲み込めない、飲み込まない
*前歯でかじれない
以上ステージ別のチェックポイントです。
お子様に当てはまる項目はありましたでしょうか?
小児期に口腔の機能を適切に獲得することは、全身の健やかな発育にとても大切です。
口腔機能が適切に獲得されていない状態が続くと、顔貌・歯列・噛み合わせに影響を及ぼす場合があります。
そのため、口腔機能の問題を正しく診断し、原因となる不適切な口腔習癖の改善、適正な口腔機能を獲得するためのトレーニングを行い
年齢にあった口腔機能の発達を促していくことが大切です。
お子様の口腔機能に関して気になる事がありましたらご相談頂ければと思います。
口腔機能発達不全症の治療は「食べる、話す」などの口腔機能が正しく発揮できるお口をつくる事ですので、
虫歯の治療、口周りの筋肉や舌を鍛える訓練などです。
歯科クリニックとご家庭での適切なサポートで、お子様の口腔機能をしっかりと育てていきましょう❣