吹き戻しの使い方
先日、「吹き戻し」についてお話しさせて頂きました。
今回は吹き戻しの使い方についてお話ししていこうかと思います。
以下のような症状が気になる方は、一度、吹き戻しを試してみるのをお勧めします。
ご高齢の方
☆ 声が小さくヨワヨワしくなってきた。
☆ 息が続かず、長くお話しが出来なくなってきた。
☆ 口元から食べ物、飲み物がこぼれやすくなってきた。
☆ 飲食でむせてしまう事が増えた。
☆ 飲み込む時に以前より力が必要な感じがするようになってきた。
☆ 硬い物より、軟らかい食べ物を好むようになってきた。
☆ 咳が上手く出来ない感じがする。
このような症状のある方は筋力強化のリハビリとして、医療用の吹き戻しの活用を始めて頂くと良いかと思います。
何事も、早期に始めて頂くと後々に繋がってきますので、物は試し・・・程度の軽い気持ちで始めて頂くと良いかと
思います。
お子さん
☆ 口が開いてしまいがち
☆ 口呼吸している為、息が臭く感じる
☆ 前歯が出っ歯気味
☆ 集中力や注意力が無いように感じる
お子さんのポカンと口が開いてしまう症状は、舌や口周りの筋肉の弱さが1番の原因のようです。
近年の食事傾向が全体的に昔と比較して軟らかい物が増えている事、また、習い事など、忙しく生活している為
よく噛まずに水分と一緒に飲み込むような偏食が増えていることなど、生活習慣の変化により増えている傾向にあります。
吹き戻し以外にも、口笛を吹いてみたり、風車を吹き回してみたり、シャボン玉や風船を膨らますような
昔ながらの子供の口遊びをして頂く事で必然的に鼻呼吸を促したり、お口周りの筋肉を使ったりすることが出来ます。
また、「吹き戻しに息を吹き込む」という単純な作業に見えますが、この単純な作業で感覚の統合が促され、発達支援にも
なると考えられます。
使い方
リハビリとしての2つの吹き戻しの使い方をご紹介します。
どちらも、大きく息を吐いて・・・思い切り息を吸ってから息を吹き込むように使います。
まずは、息を吐いて・・・・・吸って・・・吐いて・・・・のウォーミングアップをしてみましょう。
【1つ目】
勢いよく一気に先端まで吹き伸ばし、伸びたらすぐに緩めます。
この動作を10~20回程度繰り返してみましょう。
【2つ目】
勢いよく一気に先端まで吹き伸ばし、そのまま伸びた状態を5~10秒キープします。
秒数は、初めから10秒出来なくても、段階的に増やしていけるように、少しずつ増やせると良いかと思います。
これを10~30回程度繰り返してみましょう。
注意事項としては、疲労感は、個人差、さらにはその日の体調によっても違ってきます。
休憩を挟みながら、少しずつ秒数や、回数を増やしていくようにしてみて下さい。
少し疲労感がある程度繰り返せるのが1度の回数として理想になります。
少しずつ、秒数や回数を増やしていきましょう。
市販で購入できるものには、吹くときの強さを変えていける物もあります。
慣れてきたら、強度にも変化を付けられると良いかと思いますが、無理をしないように注意して使用してください。
子供の発達訓練としての使い方をご紹介します。
吹き戻しを伸ばした時に目標物(的)を倒す遊びをしてみましょう。
あまり重たくない的を何か用意してみてください。空の小さなお菓子の箱とか、風船に的を書いて固定しても良いかも
知れません。
吹き戻しに息を吹きかける、狙いを定めて的を倒す。単純な遊びですが、集中力を養ったり、息の吹き方をコントロール
したりと、思っている以上に色々な感覚が必要になります。
手作りの吹き戻し
強度を考慮しない吹き戻しは、簡単にご自宅で作る事も出来るようです。
お子様の夏休みの自由研究がてら、まずお家で作ってみて、自然に吹き戻しを生活の中に取り入れてみて頂くのも
良いかも知れませんね。
ご高齢のかたも、お孫さんと一緒に作って遊んでみるところから、使ってみて頂くと楽しく使い始められるような
気がしました。
私も甥っ子と作ってみようかと思います。
用意するものは、折り紙とストローとテープだけの様です。
作り方はインターネットで簡単に出てきました。
参考までに1つ添付してみようかと思います。
是非、試してみて下さい。
折り紙とストローで簡単!「吹き戻し」 https://418project.com/column/origami_straw_easy_handmade/