虫歯治療について①
- 2022年11月10日
- 治療
皆さま、こんにちは。
今年も残りあと2か月ですね!
ハロウィンが終わり、今月からはクリスマスの塗り絵をしていただいています🎄
早くもたくさん塗っていただき、とてもうれしいです😊
今回はむし歯治療について書いていきます。
むし歯治療といっても進行の状態によって治療方法が異なります。
今日は部分的な詰め物(インレー)について詳しくお話していきます。
むし歯とは・・・
お口の中に潜む細菌が作る酸によって歯を溶かし、脆くなり、歯に穴が開いてしまう病気のことです。
原因は細菌・糖分・歯質の3つの要素が重なりむし歯を引き起こします。
むし歯にはC0・C1・C2・C3・C4があります。
C0 初期のむし歯
穴は開いておらず痛みもないため自覚症状はほとんどありません。
歯の色が少し濁ります。
削って治療はせず、生活習慣の改善やブラッシング指導で進行を阻止します。
C1 エナメル質に穴が開いたむし歯
歯の表面に小さな穴が開いた状態です。
冷たいものがしみることがあるため、自覚症状はありますが、ご自身でむし歯かどうか判断がしづらいです。
早期発見し早期治療を受けることが出来れば、歯を削る量を最小限で治すことが出来ます。
むし歯の部分のみを最小限削り、保険適応となる白い歯科用プラスチックを詰めて治療します。
C2 歯の内部まで進行したむし歯
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで到達した状態。
冷たいものがしみる、痛みを感じる自覚症状が出てきます。
むし歯の範囲次第で、詰め物や被せ物にて修復する治療をします。
C3 神経まで進行したむし歯
むし歯がかなり進行しており、しみたり痛みを強く感じるようになります。
神経を取り除き、根の中の洗浄・消毒を行います。その後薬を詰めて土台を立て被せ物をします。
C4 歯質が大きく失われた歯
歯の大部分が溶けて、歯根までむし歯に侵された状態です。
神経が壊死しているため激しい痛みは治まりますが、放置すると膿がたまると痛みが再発します。
ほとんどの場合抜歯が必要になります。抜歯後ブリッジや入れ歯・インプラントなどご相談して治療を進めていきます。
今回ご説明する部分的な詰め物(インレー)は虫歯進行がC2の状態の治療になります。(C2の状態でもむし歯の大きさによっては被せ物になる場合もあります)
インレーにもいくつか種類があります。
CAD/CAMインレー
機械で製作されたセトモノとプラスチック混合の補綴物。
【メリット】
白い詰め物で金属を使用しない
保険適応
【デメリット】
割れる可能性がある
保険適応には治療できる部位や、まわりにある歯の状態、かみ合わせなどの条件があります。ご相談ください。
銀歯(合金)
【メリット】
金属なので強度がある
保険適応
【デメリット】
金属が目立つ
金属アレルギーを起こすことがある
酸化することで金属が変色し黒ずんだり、触れている周りの歯肉が黒ずむことがある
ハイブリットインレー
セトモノとプラスチック混合の補綴物。手作りのため色もきれい。
【メリット】
弾力性が高い
色がきれい
【デメリット】
長年の使用で多少の汚れ・変色がある
割れる可能性がある
保険適応外
セラミックインレー
すべてセトモノで色調・ツヤの変化がなく天然歯に対して高い再現性を有しているのが特徴。
【メリット】
天然歯のような透明感がある自然な白さ(変色しにくい)
清掃性に優れ二次的むし歯になりにくい
【デメリット】
割れる可能性がある
保険適応外
ジルコニアインレー
強度が高く、表面がツルツルしているのでプラークが付きにくい。
【メリット】
強度が高い
プラークが付きにくく清掃性に優れ二次的むし歯になりにくい
【デメリット】
割れる可能性がある
保険適応外
ゴールドインレー
生体親和性の高い金属。硬さも本物の歯に近い。
【メリット】
強度が高く、奥歯にも使える
【デメリット】
金属が目立つ
保険適応外
このように保険適応・保険適応外とさまざまな種類があります。
それぞれ特徴がありますので、虫歯治療の際はご説明させていただいております。
むし歯は初期の段階に見つければ、治療せずに済んだり、治療しても回数が少なく済みます。
定期健診の際にむし歯のチェックもしておりますので、ぜひ定期的に検診にいらしてください!
何か気になることやご質問がありましたらお気軽にお声がけ下さい😊