特徴のある歯たち ② |KIKIデンタルクリニック|江戸川橋・神楽坂・飯田橋の歯医者

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特徴のある歯たち ② |KIKIデンタルクリニック|江戸川橋・神楽坂・飯田橋の歯医者

特徴のある歯たち ② 

今回も、特徴のある歯のお話をしていこうかと思います。

 

過剰歯

「かじょうし」といって、一般的に生える歯ではなく、「過剰」に生えてしまう歯です。

過剰歯の発生頻度は、約3%。男の子の方が女の子より3倍程度発生確率が高いとも言われています。

本数は、1本である事が大半で、70%。2本の場合は30%。3本以上はとても稀と言われています。

形は、多くの場合、普通の歯と比較すると細く小さかったり、円錐のような形をしていたりします。

上の前歯の中央部分に発生する事が多くみられますが、奥歯の方に発生する事もあります。
【ホームメイト】過剰歯|歯科病院/歯科医院用語辞書
自然に生えてくる事もありますが、顎の中に埋もれたまま生えてこない事、さらに、位置によっては永久歯に
生え変わる時に邪魔をしてしまう事もあり、永久歯の歯列に影響を与えてしまいます。
症状が特にある訳ではないので、埋まっている状態では過剰歯があるかどうかは分かりません。
生え変わりの時期や、生え変わった頃の永久歯の萌出状況によってレントゲン撮影を行う事で見つかる事が多いです。

矮小歯

「わいしょうし」と読みます。

標準的な歯の大きさよりも、小ぶりな歯です。

矯正相談で多い、小さい歯(矮小歯)について

乳歯にも、永久歯にも起こるしょうれいですが、乳歯から永久歯に生え変わったはずなのに、

歯の大きさが小さい。と気づく事が多いかも知れません。

良く起こる部位は前歯のうち、中央から数えて2番目の犬歯のお隣の歯と、親知らずです。

矮小歯の原因はハッキリと解明されていませんが、退化傾向の強い歯に出現頻度が高いといわれています。

また、全体の歯が極端に小さい場合は、遺伝や下垂体の機能低下、ビタミンDの欠乏などが原因とも言われています。

小ぶりな歯なので、前歯に萌出してしまうと審美的に気になってしまったり、お隣の歯との間に隙間が生じて

しまったりする事もあります。

 

 

中心結節

「ちゅうしんけっせつ」と読みます。

歯の噛む面の中央にオヘソのような、ツノのような突起がある歯の突起の部分を中心結節と呼びます。

小臼歯と呼ばれる、小さな奥歯に発生する事が多いです。

また、発生率は1~4%と言われています。

 

中心結節、歯にある怖い角 - 歯のお話 | 表参道パトリア歯科

 

通常の歯は、噛む面から少し離れた歯の内部までしか神経は通っていませんが、中心結節の場合、突起の部分の中まで

神経の枝が伸びてしまっている事が多いです。

その為、日々のお食事や、歯がぶつかりあったりする事で、欠けてしまう、折れてしまう、摩耗してしまう事によって、神経が露出してしまい、炎症を起こしてしまう事が少なくありません。

急に欠けたり、折れたりしてしまうと、痛みを感じやすいですが、少しずつ摩耗していく場合は、痛みを感じないまま神経が炎症を起こし、更には死んでしまう可能性があり、歯肉にニキビのような膿の袋を作ってしまう事もあります。

特に、お子様の場合生え変わったばかりの歯は、まだ歯の根の先端がしっかりと形成されていないため、中心結節がある場合は注意が必要です。

中心結節が起きやすい歯は、平均的に11~12歳で萌出してきます。

また、根の先がしっかり形成されるのは平均的に13~14歳頃になります。

予防的な処置が必要な場合は医師から説明があるかと思います。

 

いずれの歯も、定期的に歯科受診をして頂く事で、歯科医師・歯科衛生士より指摘があったり、ご自身または、お子様のお口の中にこのような個性のある歯が存在しているか、いないか、確認・知って頂く事ができます。

また、処置が必要な場合や、経過の観察を要する場合も、説明や、日ごろ注意して頂きたい事など、知って頂く事が出来るので、ぜひ定期的な歯科医院の受診をしてみてください。

特にお子様は、生え変わりがありますので、日々お口の中の環境は変わってきます。

仕上げ磨きの時に気になったりしたことがあれば、都度、ご相談ください。