口呼吸について
- 2023年3月20日
- お口と歯の情報
皆さま、こんにちは🎵
少しずつ暖かくなってきましたが、花粉症がある方はつらい季節になりますね😣
当院の塗り絵はイースターになり皆さんうさぎと卵をかわいくカラフルに塗ってくれています🐣
今回のブログは口呼吸についてお話していきたいと思います。
皆さまは呼吸するとき鼻から呼吸しているか、口から呼吸しているか意識したことはありますか?
花粉症の時期や、鼻炎などあると口で呼吸することが多くなってしまいますよね。
今日は口呼吸がどのように歯に影響があるかを詳しくお話していきます。
口呼吸による影響
・むし歯や歯周病になりやすくなる
唾液には歯の表面を修復する作用(再石灰化)、歯や歯茎についた細菌を洗い流す作用(自浄作用)、むし歯や歯周病菌の増殖を抑える作用(抗菌作用)などがあります。
口で呼吸すると、口の中が乾燥し、唾液の量が少なくなってしまいます。
唾液の量が少なくなるとこのような機能が低下し、むし歯や歯周病なりやすくなってしまいます。
・口臭の原因になる
唾液の量が減ると、自浄作用や抗菌作用がうまく働かなくなり、食べかすや歯垢を洗い流すことができず、むし歯菌や歯周病菌が増殖し、口臭の原因になることがあります。
・歯並びが悪くなる
歯並びは生まれつきの顎や歯の大きさや形だけでなく、指しゃぶりや頬杖などの癖によるものがありますが、口呼吸も歯並びに影響を及ぼす大きな一つの要因となります。
舌は本来、上の前歯の少し後ろに舌の先が付く位置で、舌全体が上顎にぴったりついている状態にあります。
はは内側の舌と外側の唇と頬の両方の圧力のかかったニュートラルなところに結果として歯は並んでいきます。
しかし、口呼吸の場合は舌が下顎側(下がってしまっている)に位置することが多く、顎の骨が狭くなり歯並びに影響が及ぶ可能性があります。
また常に口を開けていると、お口周りの筋肉が弱くなり、口が閉じにくくなって出っ歯になったり、舌の筋肉が弱くなって舌の悪い癖により前歯が噛み合わなくなるなどの不正咬合を引き起こすことがあります。
・睡眠時無呼吸症候群になる可能性がある
睡眠時も本来は口を閉じ鼻呼吸をし、舌は上の前歯の少し後ろの舌の先が付く位置で、全体が上顎にぴったりついている状態にあります。
口を開けて寝ていると、舌がのどの奥の方に落ち込んでしまい、気道を圧迫してしまうため、睡眠時無呼吸症候群につながることがあります。
口呼吸による全身への影響
・風邪をひきやすくなる(ウイルスに感染しやすくなる)
鼻には鼻毛があり粘膜があり、これらがフィルターの役割があります。
鼻から吸い込んだ空気中に含まれるウイルスや病原菌を通しにくくします。
しかし口呼吸の場合ウイルスや病原菌が直接気管に入るため風邪をひきやすくなったり、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったりします。
・ほうれい線や口のたるみ
口呼吸では口を常に開けているため、口周りの筋肉が衰えてしまい、ほうれい線や口のたるみの原因になります。
口呼吸かどうか確認する方法
・いつも口を開けている
・無意識のうちに口が半開きになる
・朝起きた時のどが痛い
・口を閉じるとあごに梅干し状のしわができる
・口臭がある
・唇が乾燥しやすい
・睡眠時にいびきをかく
口呼吸の治し方
・意識して鼻呼吸をする
癖や習慣で口呼吸になっている場合は、まずは鼻で呼吸することを意識してみてください。
1日に何度も意識して気を付けることで改善していくことがあります。
・鼻呼吸促進グッズを使用する
薬局などで購入できる鼻呼吸テープなどを使用してみてください。
・口周りの筋肉(口輪筋)を鍛える
口呼吸の方は口の周りの筋肉が弱い方が多いです。
・鼻うがいもおすすめです
・耳鼻科を受診する
癖や習慣ではなく鼻に疾患があり、鼻で呼吸できなず口呼吸になってしまっている可能性があります。
その場合は耳鼻科での治療が必要になります。
今回お話したように口呼吸は全身にもお口にもさまざまな影響を与える可能性があります💦
特にお子さんの口呼吸は、成長の妨げになる可能性もありますので
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください🤗