レントゲンで何がわかる?
- 2023年1月30日
- 治療
皆様こんにちは✨
1月後半になり、寒さも増してきましたが皆様風邪などひかれていませんか?
当院では節分の塗り絵と少し早いですがひな祭りの塗り絵をしていただいています🎎
歯科医院を受診したとき「レントゲンを撮影して確認してみましょう」と言われたことがあると思います。
そんな時本当にレントゲンを撮影する必要があるのかな?と疑問に思ったり、被ばくが気になるという方もいらっしゃると思います。
今回はレントゲンをなぜ撮るのかや種類についてお話していきたいと思います。
レントゲンでわかること
レントゲンでX線が通過した部分は黒く、通過しなかった部分は白く映ります。
歯や骨などの硬組織・金属などの人工物は白く映ります。
歯肉や皮膚、筋肉、脂肪などの軟組織は黒く映ります。
この原理によりレントゲンでは以下のことを確認出来ます。
・虫歯の有無・進行状態
・歯周病の進行状態
・根管治療
・根尖病巣
・歯の破折
・骨の破折
・親知らずの位置など状態
・お子さんの歯の生え変わりの状態、先天性欠如歯の確認
・インプラント周囲の骨吸収状態
レントゲンには種類があるので、確認したい状態のそれぞれにあった撮影方法で撮影します。
レントゲンなぜ撮るのか?
レントゲンを撮影することで、見たり触ったりするだけでは分からない歯や歯茎の内部を確認することができます。
治療する歯の虫歯や根尖病巣の状態をレントゲンで確認し、削って詰める治療になるのか、神経の処置が必要になるのかなど正確な診断を行う上で画像診断が必要です。
また歯茎の中に隠れている歯石の付着を確認したり、歯槽骨の状態を確認することができるため、虫歯や歯周病の早期発見・予防にも繋がります。
またレントゲンを撮影することで、治療の後しっかり治っているか、悪化していないか、新しい虫歯などができていないかを評価したり、矯正治療では顎の骨の成長の変化などを確認し、治療計画の修正や変更等を検討します。
レントゲンの種類
デンタルレントゲン
小さい範囲(2~3本の歯)を撮影するレントゲンです。
お口の中にフィルムを入れて撮影します。
パノラマレントゲン
歯列と顎全体を撮影するレントゲンです。
患者様の頭の周りを機械が一周して撮影します。
セファロレントゲン
主に矯正治療をする際に撮影します。
顎顔面全体を撮影します。
歯科用3次元CT
デンタルレントゲンやパノラマレントゲンが2次元なのに対して、CTは3次元の立体画像で顎の骨の状態や神経の位置などを確認できます。
撮影方法はパノラマレントゲンと同じように頭の周りを機械が一周して撮影します。
インプラント治療や親知らずの抜歯など必要に応じて撮影します。
歯科レントゲンの安全性
レントゲンやCTは放射線を用いた画像撮影です。
撮影時の被ばくが心配という方もいらっしゃるかもしれません。
普通に生活をしている中で誰もが受ける放射線を「自然放射線」といい、日本の年間自然放射線量は1.5ミリシーベルト程度と言われています。
機種にもよりますが、歯科治療時に撮影されるデンタルでは1回0.01ミリシーベルトほど、パノラマ撮影時は約0.03ミリシーベルトほどです。
飛行機で東京からニューヨークを往復すると被曝する放射線量が0.2ミリシーベルトと言われています。
このことから、歯医者で使用するレントゲンはかなり微量だということが分かりますね。
歯科で使用されるレントゲンは安心して受けていいものであると知っていただければと思います。
公益社団法人 東京都歯科医師会 歯科治療のX線撮影は安全です!放射線と歯科X線撮影のお話(都歯雑誌平成23年8月号付録)
当院ではレントゲン撮影後レントゲンを一緒に見てもらいながら、見方や現在の状態をご説明させていただいています。
治療する必要があるのか?ないのか?どんな治療をしようかなど一つの診断のツールとして治療方針に使わせていただきます。
ご説明時わからないことなどありましたら、気軽にご質問ください!