インプラント治療について③~ケアのしかた~|KIKIデンタルクリニック|江戸川橋・神楽坂・飯田橋の歯医者

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インプラント治療について③~ケアのしかた~|KIKIデンタルクリニック|江戸川橋・神楽坂・飯田橋の歯医者

インプラント治療について③~ケアのしかた~

インプラントの治療が終わり問題なく噛めているがどんなケアをしたらいいのか、天然歯と同じではいけないのかなど口腔内のケアについてお話し

たいと思います。

まずはインプラントと天然歯の違いについて知る必要があります。それぞれの違いを知るとその歯にあった方法がわかります。

 

天然歯の特徴

歯根膜あり    ・食べ物の食感を感じる ・咬み合わせた時の衝撃を吸収する

歯肉繊維あり   ・細菌の感染を防ぐ   ・歯周ポケットが深くならないようにする

歯髄あり     ・痛みや温度など知覚する器官

歯冠       ・象牙質とエナメル質

血液供給     ・十分な血液供給がある

 

インプラントの特徴

歯根膜なし    ・骨とインプラント体が直接結合する

歯肉繊維なし   ・歯肉とインプラント体は結合していない

歯髄なし     ・天然歯に比べて知覚を感じにくい

歯冠       ・ジルコニア セラミック 金属など

血液供給     ・血液供給はあるが少ない

 

 

ケアの仕方

使用する歯ブラシは基本的に天然歯と同じもので大丈夫ですが当て方に注意する必要があります。

インプラントの歯冠部と歯肉の境目はとてもデリケートなので強い力がかからないようにして優しくブラッシングします。

歯と歯の間も歯間ブラシやフロスを通してください。インプラント体は天然歯のように歯の根が太くありません。なので断面図のように歯の根元が天

然歯よりくびれていてチューリップのような形をしています。

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なのでインプラント上についている歯の根元や歯茎との境目が磨き残ししやすくなります。形状の違いを知ることで磨き残ししやすい場所がわかりや

すくなります。

歯と歯肉の境目を磨くときにも注意することがあります。天然歯には歯肉繊維がありインプラントには歯肉繊維がありません。

天然歯は歯肉繊維があることにより歯と歯肉が繊維でわずかに付いているため歯周ポケット内に細菌や汚れが入るのを防いでくれますが、インプラン

トはこの歯肉繊維がないので汚れが残ると細菌が容易に歯周ポケット内に入り感染をおこしてしまいます。

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ここで気をつけていただきたいのが歯ブラシを当てる強さです。インプラントと歯肉は直接くっついてはおらず、歯肉はインプラントに沿うように

存在しているだけなので優しく圧がかからないように磨いていただきたいです。ゴシゴシ汚れをこすり取るというよりブラシを当てたら振動させるよ

うに動かすと良いです。手をグーにして歯ブラシを持つと必要以上に力が加わってしまいますので強さを加減するのが苦手な方はえんぴつを持つよう

に歯ブラシを持つと軽い力で磨くことができます。

天然歯を磨く場合も、繊維で歯肉と歯はくっついていますが歯肉繊維の結合はあまり強くないので強いブラシ圧は避けたほうがよいです。

 

その他に気をつけたいのが歯と歯の間の汚れもきれいにするということです。

口の中のすべての歯の面積足してを100としたときに歯ブラシのみで落とせる汚れの割合はだいたい60%くらいといわれています。

なぜなら歯と歯が接している面は歯ブラシだけでは絶対に届かないからです。このような部位にはフロスや糸ようじ、歯間ブラシを使用していただき

たいです。インプラントの部位も天然歯も同じ歯ブラシやフロスを使用していただいて大丈夫ですがブラシの硬さは「ふつう」のかたさがおすすめで

す。口内炎があったり歯肉が炎症を起こしている場合は柔らかい毛先の歯ブラシをおすすめすることもありますが基本的にはふつうの硬さで優しい力

で磨いていただきたいです。

 

またインプラントには天然歯のように痛みなどを知覚する器官がありません。自覚できる症状がでている時には感染を起こしてしまって状態が進行し

てしまっていることもあるので自分の口の中をいつもチェックして小さな変化に気づくことがインプラントを長持ちさせることにつながります。

自宅でのセルフケアと定期的な歯科医院でのクリーニングとチェックアップの両方向からケアをしていくことがとても重要です。