インプラント治療について②~治療のながれ~|KIKIデンタルクリニック|江戸川橋・神楽坂・飯田橋の歯医者

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インプラント治療について②~治療のながれ~|KIKIデンタルクリニック|江戸川橋・神楽坂・飯田橋の歯医者

インプラント治療について②~治療のながれ~

今回は実際のインプラント治療がどんな流れで行われるのかについてお話したいと思います。

歯を失ったところに歯ができて噛めるようになるまでにはいくつもの工程がありますが大きく分けると7つの段階があります。

インプラント治療の具体的な治療のながれと注意すべきことを知ることによってどんなことをしていくのかイメージしていただきたいです。

 

1.検査

まず初めに行うのが現在の口の中の状況を把握するために検査とそのための資料を取ります。

インプラント治療はいつでもどの状態でもできるものではないからです。

まず全身的に病気やアレルギー、現在服用中の薬がないかの問診をします。

次にレントゲンやCTの撮影、口腔内の写真撮影、歯全体の型をとり口の中全体の歯の位置関係を把握するための模型をつくります。

それから歯周病の検査とインプラント治療より優先して治療しなければいけない歯はないか確認します。

さらに患者さん自身の治療の希望や今後のライフイベントに変化はないか(引っ越しや妊娠出産など)伺います。

外科処置を伴う治療になるため、これらの資料や患者さんの要望を伺い今後の治療計画を立てる準備をします。

 

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2.計画立案

患者さんから伺った全身的な現在の状態とレントゲンやCTをもとにその方に最適なインプラント手術の計画を立てます。

骨の中に埋入するインプラントは様々なメーカーから数多くの種類が流通しています。太さや長さがそれぞれ違いますのでCT画像上でシミュレーションしていきます。

インプラントを埋入してから骨と結合するまでに数カ月かかるので全ての治療が完成するまでの長期的な計画になります。

骨の状態や重度の歯周病、または全身的な疾患によりインプラントができないこともあるのでブリッジや入れ歯が選択される場合もあります。

 

 

3.説明・同意

資料と患者さんの要望に基づいて立てられた計画を説明します。

いつどのような治療をしてどのくらい時間と費用がかかるのか。今の口腔内の状態や手術時の注意点をお話します。

血糖値が高い方は値のコントロールをしないと手術ができませんので内科の先生と連携をとりながら進めていくこともあります。

そして一番重要なのが患者さん自身でのプラークコントロールです。手術をするのは歯科医師ですが手術後も口の中を管理していくのは患者さんご自身です。

歯石やプラークなどの汚れは外科処置において感染のリスクが高くなります。手術前からクリーニングをしたり正しいブラッシング法を身につけていただけるように説明します。

 

 

4.インプラント手術

いよいよ手術です。患者さんはこの時が一番緊張するのではないでしょうか。

シンプルな症例の場合は術後の痛みもほとんどなく普段通りに生活していただけますが、激しい運動やたくさんお酒を飲むことは避けていただきたい

です。歯ブラシも手術した部位は避けて磨きます。

ここでの処置ではまだ歯は入りません。インプラント体が骨に結合するまで2~3カ月待ちます

 

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5.仮歯をいれる

埋入したインプラントがしっかりと骨に結合したのを確認したのち、仮歯をつくります。

かみ合わせや実際に食事をしてみた時の使用感、見た目などを歯科医師と患者さんで確認していきます。

今まで歯がなかった場所に仮歯が入るので慣れないうちは頬の内側を噛んでしまうこともあるため十分に慣らしていきます。

仮歯であれば削ったり作り直したりして一番最適な状態へ変えていくことができます。

本歯はとても硬いジルコニアなどの素材を使用するため細かい調整が難しくなります。

手術が終わったのですぐに本歯を入れたくなりますがここで仮歯にすることがインプラント治療成功と長持ちさせることにつながります。

 

6.本歯をいれる

最終的な歯をいれていきます。

インプラントは直接骨と結合していますので自分の歯と同じように噛むことができます。

 

7.メインテナンス

本歯を入れた後は定期的なメインテナンスが必要になります。

骨の中に埋入したインプラントと本歯はネジかセメントで固定してあるため長期的に使用していると接続部が緩んでくることがあります。

その緩みやわずかな揺れがインプラント破折やかみ合わせに影響していきます。

またインプラントは天然歯と違い口腔内の細菌から感染を防ぐバリア機能がありません。なのでクリーニングをして普段みがけていない場所を

徹底的にきれいにします。

インプラントは天然歯より細菌感染と強い嚙み合わせに弱いので3~6カ月に一度口腔内をチェックします。

 

まとめ

上記のメインテナンスも含めた7項目がインプラント治療のおおまかなながれです。

長期的になる治療だからこそ治療計画や定期的なメインテナンスが重要になってきます。

入れ歯やブリッジなどその患者さんに合った方法を選択しますが、本歯がはいりしっかりと噛めるようになった患者さんは治療後の満足度がとても高いように感じます。

またインプラント治療は歯科医師や衛生士だけではなく患者さん自身も一緒に力を合わせてすすめることができるとより良いと思います。