口臭について
- 2023年1月16日
- 治療
皆さま、あけましておめでとうございます🐰
今年もよろしくお願いいたします。
年末年始はゆっくりできましたでしょうか。
クリニックでは新年になりお正月バージョンの塗り絵をたくさんしていただいてます🎍
皆さま、自分の口が臭いかもと心配に思ったことはありませんか?
今年最初のブログは口臭の種類と原因についてお話していきたいと思います。
口臭の種類
口臭の種類には主に4つあります。
①生理的口臭
個人差はありますが、誰にでもある口臭です。
・朝起きたときやお腹が空いたとき、緊張したときなどに強くなる口臭
唾液の分泌が減少しお口の中の細菌が一時的に増殖し、口臭の原因物質が増えることによっておきます。
・加齢による口臭
唾液の分泌量が減少し、口が乾燥しやすくなると強くなる口臭
マッサージや水分補給が効果的です。
・女性の生理や妊娠時の口臭
女性ホルモンの影響によって、口臭が強くなることがあります。
生理的口臭の予防策としては唾液を多く出すことが有効ですので、唾液分泌を刺激する歯磨きやうがい、また水分をとることが効果的です。
②病的口臭
病的口臭は大きく分けると口腔由来と全身由来の2種類があります。
一般的な病的口臭は90%以上が口腔由来と言われています。
・口腔由来
歯周病や進行したむし歯があると口臭の原因になります。
歯周病は進行すると歯茎が膿み、歯周病独特の強い臭いがします。
むし歯は穴に食べ物の磨き残しやむし歯菌がたまり、時間の経過とともに臭いがきつくなります。
また歯垢(歯の周りにつく細菌のかたまり)・歯石・舌苔(舌の表面につくコケ状の細菌のかたまり)・義歯の清掃不良・ドライマウスなども口臭の原因になることがあります。
・全身由来
慢性鼻炎や蓄膿症などの耳鼻咽頭系
気管支炎などの呼吸器系、胃炎や胃潰瘍などの消化器系
糖尿病や肝硬変などの代謝系疾患
様々な病気が原因としてあげられます。
③食品由来口臭
食事したものが直接臭いの原因になる口臭です。
ニンニク・ニラ・玉ねぎなど臭いの強い食材です。
飲酒や喫煙も口臭の原因になることがあります。
④心因性口臭
口臭検査でも口臭が認められない人で、本人だけが口臭があると感じること。
ストレスや精神的に不安定な場合、神経質な人などに多く見られます。
心因的口臭を改善するには、歯科医など専門家に口臭の有無を確認してもらい、口臭がないと認識することが重要です。
口臭の治療
生理的口臭や食品由来口臭は治療が必要ないので、気になる場合は歯磨きやうがいなどで一時的に臭いを抑えましょう。
病的口臭(歯周病・むし歯)が原因の場合は、それぞれ治療を行います。
歯周病が原因の場合は歯のクリーニングを行い、必要に応じて歯茎の中に付着した汚れを取る治療を行います。
虫歯が原因の場合はむし歯になった部分を治療します。むし歯の大きさに応じてレジンや金属・セラミックなどで修復を行います。
口臭の対策
口臭の対策としてはまずは日々の歯磨きがとても重要です。
歯ブラシだけでは落としにくい汚れもありますので、デンタルフロスや歯間ブラシも使用するようにしましょう。舌にも多くの細菌がいるので舌ブラシを使用して舌も磨くのも効果的です。舌は傷つきやすいので、磨く際は必ず舌専用のブラシを使用して一日一回程度にしましょう。
またお口の中の乾燥も口臭の原因になるので、水を飲んだり、キシリトールガムを噛んで唾液の分泌を促すのもオススメです。
口臭の1つの原因であるむし歯や歯周病にならないためにも、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることがとても大切です。
他の人の口臭に気づくことがあっても、自分の口臭は気づきにくい場合が多いものです。
少しでも気になることがありましたら、気軽にご相談ください。